食品検査キット
水をベクレル/リットル(Bq/L)で検知するためのオプションです
別売りの3単位計測ガイガーカウンターをセットして、水の放射能を検知するためのオプションです。
パンケーキ型GM管(ガイガーカウンター検出器の種類)と検知対象の位置関係を固定するための台、検知対象である水を入れる容器です。
本品のご購入前には下記のよくある質問をご確認ください。
水の測定方法
- 台に空の容器をセットします。
- 台に3単位計測ガイガーカウンターをセットし、FOODモードに合わせます。
- バックグラウンド放射線の測定が始まるので、そのまま待ちます。
- バックグラウンドの測定が終わったら、必要に応じて測定結果を保存します。
- 容器に検知対象物を入れ、検知を行います。カウントダウンが終了し、ディスプレイに値が表示されたら検知終了です。
「食品検査キット」のよくある質問
- 「食品検査キット」を使えば、正確な放射能を測定できますか?
- 3単位計測ガイガーカウンター及び、水・検知キットは簡易型の放射線検知器です。鉛遮蔽を備えたゲルマニウム半導体式放射線測定設備などと同じ値を出すことはできません。
- どの程度の誤差がありますか?
- バックグランド放射線が0.1μSv/h、2時間測定した場合の統計誤差は±30%です(500Bq/L時)。バックグラウンドが低いほうが統計誤差が小さくなります。バックグラウンド放射線が0.3μSv/hを超える環境では検知ができません。また、放射能が低い方が誤差が大きくなり、高い方が少なくなる傾向にあります。また、放射性物質の核種分析ができない点もご留意ください。
- バックグラウンド放射線とは何ですか?
- 空間中には放射線が存在しています。これは原発事故で拡散したセシウムや元々自然界に存在した放射性物質が放つものです。これらの放射線をバックグラウンド放射線ということがあります。水、食品などの物体の放射線だけを測定するためには、空間中の放射線を差し引く必要があります。そのためにバックグラウンドの測定が必要です。
- 放射性物質の核種分析ができない、とはどういう意味ですか?
- 検知した放射線がセシウム137が出しているものか、それともカリウム40が出しているものか、その他の放射性物質なのか特定ができないという意味です。放射性物質を特定するには、放射線のエネルギースペクトルの分析が必要です。3単位計測ガイガーカウンターにスペクトル分析機能はないため、放射性物質の特定はできません。カリウム40などが発する自然放射線も検知して値を表示します。バナナ、ジャガイモ、インゲン豆、ナッツなどは比較的カリウムの含有量の多い食品です。カリウムは生体必須元素のため、成人で140g程度体内に保持され、約4000ベクレル程度のカリウム40を保持し続けていると言われています。
- 検出下限値が300Bq/Lとはどういう意味ですか?
- 検知値が0~299Bq/Lの場合、細かい値を特定することができません。画面には「L300」と表示されます。また、300~499Bq/Lの場合「L500」。500Bq/L以上の場合は、そのまま検知値を表示します。
- 検知にはどのくらいの時間がかかりますか?
- バックグラウンドの測定に90~120分。検知対象の測定に90~120分。1回の検知に合計3~4時間程度かかります。
- なぜそんなに時間がかかるのですか?
- 放射性物質は均等に放射線を出しているとは限りません。例えば、最初の10秒間に10個放射線を出した物質が次の10秒間には一つも放射線を出さないとイメージしてみてください。最初の10秒間だけで放射線量の検知をやめてしまうと実際よりも過大な値が出てしまいます。ランダムに放出される放射線の誤差を低減するため、検知に長い時間がかかります。水や食品など口にするものは、空間よりも細かい放射線の検知が求められます。そのため、空間を検知する場合よりもずっと長い時間がかかります。ちなみにGM管より高感度のNaIシンチレーション検知器(φ25×40mm)で50Bq/kgを検出するには約2時間かかります(※機種、検出器の大きさ・性能、鉛遮蔽の厚み、必要な統計誤差によって時間は前後します)。
- バックグラウンドの測定は毎回行う必要がありますか?
- バックグラウンドの測定は1日1回行う必要があります。また、環境を変えた場合も測定し直す必要があります。同じ日、同じ環境であれば、最初のバックグラウンド測定値を保存し、続けて検知を行うことができます。
- 水道水を検知したところ「L500」が表示されましたが、飲むのは危険ですか?
- 恐れ入りますが、弊社は測定結果の保証、測定結果を用いて生じた事態の責任は負いかねます。検知値について疑問がある場合は、公的機関が行うような高精度の放射能測定を依頼して比較してください。本品は簡易型の検知器のため、公的機関での測定結果との差についても責任を負う事ができません。予めご理解・ご了承いただけますようお願いいたします。
- 食品など固形物の検知は可能ですか?
- 固形食品は潰すなどの前処理が必要です。容器内の隙間は検知値の誤差拡大の原因になります。また、水とは比重が異なる為、検知結果をBq/LからBq/kgに計算します。計算式は3単位計測ガイガーカウンターの取扱説明書、食品検査の項目に記載されています。
- 写真と似たような台、容器があれば「食品検査キット」の代用品になりますか?
- 検出対象とGM管の位置関係、容器の材質などが異なるとスペック通りの性能は期待できません。
価格 |
¥25,000(税込:¥26,250) |
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主仕様 | 食品検査キット ・台×1個 ・容器×1個 3単位計測ガイガーカウンター(別売) 300Bq/L未満は「L300」、300~500Bq/L未満は「L500」、500Bq/L以上はその値を表示します。 |
管理番号 | S111212-1 |